バスケDJ YUGA
PETERSOXバスケットボール大会【BIRTHPLACE】。
新たなヒーローが生まれるこの場所で、年に4回ほど、わたしは《バスケDJ YUGA》になる。
日本の小学生のスポーツの大会で《DJ》が入ることはあまりない。
だって必要じゃないもん。
そもそもわたしはDJじゃない。(ターンテーブルとかよくわからん)
バスケットボールにも興味がない。
普段はバスケのクラスには関与してないし、半分以上のこども達とは面識もあまりない。
それでも本来休みの日に朝5時起きで会場入りし、バカでかいPA機器を運び込み、苦手な機材のセッティングをしてこの役割を担うのには、理由がある。
『熱狂したいから、させたいから。』
毎回プレイリストを少しずつ調整し、選手とオーディエンスの気持ちの高まりに合わせてフェードをひねる。
スピード感と力強さ、こみ上げる想いを『音楽』によって最大値まで引き上げ、解放させる。
体と心を全開にして、揺さぶりたいんや。
音楽だけじゃない。
おかちがアフロかぶって魂込めた実況するのも、ともゾウが虹色の服着て一生懸命準備した虹のプレゼンするのも、各コーチが表彰式でこども達にメッセージを送るのも、トロフィー準備するのも、平野さんという素晴らしいフォトグラファーに写真を撮っていただくのも、全部、みんなで一緒に熱狂を体験するための意図的な仕掛け。
エンターテイメントは心を動かす。
人生をドラマにする。
そして体験を、記憶に残す。
月日が過ぎてこども達が大人になった時、「その曲」を耳にすることがあるだろう。
そのメロディーがフラグとなって、あの熱狂を、体験を思い出す。
こどもの頃、一生懸命だったこと。
一緒にがんばった仲間がいたこと。
家族に応援されていたこと。
すごくすごく楽しかったこと。
すごくすごく、悔しかったこと。
それを、乗り越えてきたこと。
わたしは、この仕事と仲間を心の底から誇りに思ってる。
いつもありがとう。