Hey Im Yuga

私が私を見つける。私が誰かに見つかる。

YUGAが《自分を語る》理由

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Music Autoethnographies


私がSNSやblogでアウトプットを意識するようになってから、もうすぐ1ヶ月になるやん。
 
最近の記事【YUGAが本を読む理由】 - Hey Im Yugaでも書いたけど、

①インスピレーションを受ける。
②自分の内面と対話する。
③そしてそれを外に向けて発信する。

っていう一連の作業を繰り返してると、なんかすごい楽で、自由で、どんどん望みが叶って、大切な人を大切にできて、新しい出会いが広がって、希望に溢れてきて、最高にワンダフルな日々を過ごしてる✨✨

本や動画で得た知識をただそのままみんなにシェアするんじゃなくて、自分の体験を掘り起こすんがいいんやと思う。

で、それをわざわざ他の人にお知らせする。(求められてもないのに笑)

 

私がそうやって《自分語り》をするようになって、ふと思い出した本があるん。

今やってることの原体験になった読書体験。

それがこれ↓↓↓

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Music Autoethnographies
~Making Autoethnography Sing/Making Music Personal~

 

はい。洋書やね( ^ω^ )

実はこれ、YUGAがアイルランドに留学していた時の課題図書なん。

 

28~30歳までアイルランドにいて、大学で 【BA Voice&Dance】っていうコンテンポラリーパフォーミングアーツの実践と研究をする学部にいたんやけど、宿題がもうほんとに鬼のように多かってん。(授業も毎日9時〜18時でみっちりやった(T ^ T))

300ページくらいの課題図書を読んで要約して感想を書く(2000語とか!2000文字ちゃうで!)っていうんが毎週出てて、しかも英語やねん!

 

一応な、IELTSっていうテストパスして「あんたは十分大学でやっていける英語力ある」っていうお墨付きもらってるんやで?

・・・はっきり言おう。まったく、まったく、歯が立たんかった。あまりにわからんすぎて、毎日発狂しながら読んでた。ネイティヴで同い年の親友マリアに泣きついたら、

「わからんのはアンタだけじゃない。アンタが日本人とか関係ない。ネイティヴなら誰でも理解できるっていう内容じゃない。こういうアカデミックな本は普段使う言葉とぜんぜん違う言葉で書かれてるから。わたしも、さっっっぱりわからん。」

って言ってた。確かに、実際私よりも彼女の方が途方に暮れてたと思う。

 

それもそのはず。
出される課題図書といえば、政治、宗教、哲学、心理学、・・・。現代芸術の研究は、社会的、心理的背景の洞察を深めることにこそ意義がある。

ムズすぎんねん!!
こんなん、日本語で書いててもわからんわ!

そう。日本語やったとしても、あれやねん。
私、教科書的な本は読まれへんねん。2ページが限界よ。(こないだも公認心理士のテキストを読もうとして2ページで終わった( ;´Д`))

・・ということはあれか?英語とか内容とかの難易度というよりも、単純に《おもしろくなかった》んが原因かもしれん。そうに違いないd( ̄  ̄)

 

でもな、この本《Music Autoethnography》だけは違ってん。留学中に出た課題図書山盛りの中で唯一、夢中になって読んだ本やねん。

 

そもそも、《Autoethnography》?

オートエスノグラフィーって何?ってとこなんやけど、オートを外した《Ethnography エスノグラフィー》っていうんがいわゆる《民俗学》。

研究者がいろんな部族のところにフィールドワークに行って、その部族の生活様式や文化や価値観などを研究するやつあるやん?

それに対して、《Autoethnography オートエスノグラフィー》は、自分の外側じゃなくて自分の周りの環境も含めた自分の内側が研究の対象になるん。

自分自身と向き合って、向き合って紡がれる、いわば自叙伝。それがオートエスノグラフィー。

 

このMusic Autoethnographiesは15人の著者による自叙伝のオムニバスで、すべてのストーリーが「音楽」に関わってるん。

ミュージシャン、音楽学の研究者、心理学者、声楽家、作家、音大の生徒、民俗学者などが、それぞれに極めて個人的な「音楽と私」の物語を誠実に、大切に、慈しみをもって語ってくれてる。

父親の死や性的な葛藤、人種差別によるアイデンティティーの喪失のような、人生における重要な局面を、音楽とともに乗り越えてきたこと。

一人の人間としての物語が、あくまで一人称で、大切に大切に語られている。

 

この本だって、決して簡単な言葉だけで書かれているわけじゃないんよ?正直よくわからん部分も結構ある。

それでも、この本は私の心を鷲掴みにした。

数々の課題図書を読んできてはじめて、違う種類の涙が流れた。

 

なんでかって言ったら、私も、そうやったから。生きることが苦しくて苦しくてしょうがなかったとき、いつも音楽に助けてもらってきたから。

15人の物語は、間違いなく彼らそれぞれのものであって、私のじゃない。でも、私がその物語の中に見つけたのは、《私》やった。

そして、耐え難い孤独が、静かに癒されていった。

 

この本は、こんな一文で始まるねん。

"I don't think I found autoethnography; I think autoethnography found me.In fact, it' saved me."

"私がオートエスノグラフィーを見つけたのではなく、オートエスノグラフィーが私を見つけたのだと思います。そしてそれは私を救ったのです。"

"One autoethnography leads into another. We are not alone."

"誰かのオートエスノグラフィーは、他の誰かのそれを導き出すのです。私たちは決して一人じゃないのです。"

 


私は、私の物語を語ることで、《私》を見つける。その物語は、他の誰かのそれにつながっているから。「ひとりじゃない」って、思えるから。

 

だから、私は自分の物語をシェアしたいねん。

必要な人に届くといいな♡

でももし誰にも届かんかったとしても、べつにいいねん♪(´ε` )

 

この本、また読み返したいわ♪( ´▽`)

でも相当エネルギーいるから、ちょっとずつやな(。-_-。)

 

 

最後まで読んでくれてありがとう❤️
また書くね♪(´ε` )